対策を始めてから、ずっと気になっていたことがあります。
車庫の近くで猫と鉢合わせすると、多くの猫はサッと車の横を走り抜け、そのまま車庫の奥へ消えていきます。
車庫の奥には勝手口がありますが、扉があって通り抜けはできません。壁もあって閉ざされているはずの空間なのに、何度も猫がそこにいるのを見ていました。
(古い家だから、もしかして床下へ入れる隙間があるのかも…?)
そう思い立って、家の周りを本気で見て回った日のことと、その後調べて分かったことをまとめてみます。

私が体験したこと
きっかけは、我が家の車庫で親猫・子猫あわせて6匹の一家と遭遇した翌朝でした。
庭を見回ると、うんちが3か所。「なんとかしないと」という気持ちがいよいよ固まり、まずは猫がどこから庭や車庫に入り込んでいるのか、侵入口そのものを探してみることにしました。
家の周囲をぐるりと見て回ってまず目についたのは、床下の湿気を逃がすための通気口です。
金属製の格子が付いているのですが、長年の風雨で傷み、少し動いたり外れかけたりしている場所が2〜3か所ありました。
ここを猫が通っているかどうかは分かりませんでしたが、可能性があるならと、とりあえずレンガや板で塞いでみることにしました。
ただ、家の周りを見ても大きな隙間は見当たらず、「猫は頭が通れば体も通れる」とはいえ、正直どこから出入りしているのか確信は持てないまま、この日は終わりました。

後日、忌避剤とトゲシートを設置したのと同じ日に、もう一つ気になっていた場所――車庫の奥――にも手をつけました。
長年、不用品を積みっぱなしにしていて、子猫たちがそこへ消えていくのは何度も見ていたのに、どこから出入りしているのかさえ分からない状態だったのです。
「きっとこの奥に秘密の通路があるはず」と、朝から昼過ぎまでかけて本格的に片付けたのですが、結局それらしい隙間は見つかりませんでした。
あわせて車も水洗いし、車庫の床にもたっぷり水を流して、古いうんちの臭いも一緒に洗い流しました。
結果として、侵入口は「ここだ」と特定できないまま終わりました。ただ、この掃除と忌避剤・トゲシートの設置以降、猫の姿もフンもほとんど見かけなくなったので、通気口の格子を塞いだことや、車庫の片付け自体が、何かしら効いたのかもしれないと感じています。
古い家ならではの「侵入されやすさ」を調べてみた
自分の家だけの話なのか、それとも古い家にはある程度共通する弱点があるのか気になったので、少し調べてみました。
猫が通れる隙間の大きさは、思っているよりずっと狭い
成猫の頭の幅はおよそ6cmほどと言われていて、頭さえ通れば体は柔軟に折りたたむようにして通り抜けられるそうです。子猫であればさらに小さく、3〜4cm程度の隙間でも通れるという説もあります。
うちの通気口の格子のように、「少し外れかけている」程度の隙間でも、猫にとっては十分な出入り口になり得るというのは、調べてみて改めて納得しました。
古い家の床下通気口は、もともと「猫が入りやすい」構造になりやすい
これは意外な発見だったのですが、築年数の古い「布基礎」と呼ばれるタイプの家では、床下がある程度土のまま残っており、猫や犬が入り込まないように格子柵つきの大きめの通気口が設けられている、という解説がありました。
逆に言えば、こうした通気口自体が「そもそも動物が入り込みやすい」ことを前提に作られているとも言えそうです。
うちの格子が経年劣化で緩んでいたのも、まさにこのタイプの弱点そのものだったのかもしれません。
チェックすべきポイントは通気口だけではない
調べていく中で、床下通気口以外にも、古い家でありがちな弱点がいくつか挙げられていました。
- 基礎と外壁の継ぎ目のわずかな隙間
- 塀や生垣の低さ・隙間(猫が塀伝いに移動しやすい)
- 物置や車庫まわりに積まれた不用品の陰
家全体を見て回るときは、レシートやトランプ1枚が通る隙間があれば要注意、という目安を紹介している記事もありました。
実際にうちも、車庫の奥を片付けてみるまでは「まさかこんなところに」というスペースが死角になっていたので、この目安は実感としても納得できるものでした。
侵入口が分からなくても、できる対策はある
うちのように「結局どこから入っているのか特定できなかった」というケースは、実はそれほど珍しくないようです。
猫は柔軟な体でわずかな隙間をすり抜けられるうえ、複数の経路を使い分けていることも多く、一箇所を塞いだつもりでも別の隙間から入られてしまう、というのはよくある話のようでした。
ただ、侵入口を特定できなくても、できることがないわけではありません。私が実際にやってみて手応えを感じたのは、次の3つです。
- 怪しい場所は「特定できなくてもとりあえず塞ぐ」:
通気口の格子のように、少しでも動いたり緩んだりしている箇所があれば、確証がなくてもレンガや板で塞いでおく。
侵入口すべてを見つけ出すのは難しくても、可能性のある箇所を一つずつ減らしていくイメージです。 - 匂いの手がかりを断つ:
猫は一度トイレと決めた場所には繰り返し来る、と言われています。
フンを片付けた後、水でしっかり洗い流して臭いを消すことも、経路そのものを塞ぐのと同じくらい効果があるように感じました。 - 隠れ場所・通り道になりそうな死角を減らす:
車庫に積んでいた不用品を片付けたのも、結果的には「猫が身を隠しながら移動できる場所」を減らすことになっていたのだと思います。
侵入口そのものではなくても、通り道や隠れ場所を減らすことは、猫にとっての居心地の悪さにつながっているのかもしれません。
結果的に、この3つを行った後は猫の姿もフンもぐっと減ったので、「侵入口はどこか」を突き止めることにこだわりすぎず、周辺環境ごと変えていくというアプローチも、十分アリなのだと感じています。
その中で思ったこと、考えたこと
正直なところ、今回いろいろ調べても、うちの「決定的な侵入口」がどこだったのかは、今も完全には特定できていません。それでも、通気口の格子を直したことと、車庫を片付けたことは、無駄ではなかったと思っています。
古い家に住んでいると、「猫よけグッズを置く」といった対症療法だけでなく、家そのものの構造的な弱さと向き合う必要があるのだと、今回のことで実感しました。
築年数のある家ならではの悩みですが、逆に言えば、通気口や物置の陰など、チェックすべき場所はある程度パターン化できるということでもあります。
同じように古い家にお住まいの方は、一度家の周りをぐるっと見て回ってみると、思わぬ死角が見つかるかもしれません。
まとめ
侵入口の特定にはついに至りませんでしたが、通気口の補修と車庫の片付けを経て、フン害はかなり落ち着きました。
猫が通れる隙間の小ささや、古い家の通気口構造そのものが持つ弱点、そして「侵入口が分からなくてもできること」を知れたのは、今後また何か起きたときの手がかりになりそうです。
同じように古い一軒家で猫の侵入経路に頭を悩ませている方の、何か参考になれば嬉しいです。
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