野良猫ってどんな生き物?対策前に知っておきたい生態の話

正直に告白すると、私はこれまでの人生で、猫にそれほど縁も興味もなく過ごしてきました。

動物は全般的に嫌いではありませんし、どちらかといえば犬派ですが、猫も嫌いというわけではありません。

ですが、猫の習性や身体能力について、何かちゃんと知っているかと言われると、ほぼ何も知らないに等しい状態でした。

そんな私に、ある日突然降ってきたのがこのブログで書いている猫うんち騒動です。

2つのうんちを発見

庭のフン、車庫の餌付け事件、チャオちゅ〜るの謎……対策をしながらずっと感じていたのは、「そもそも野良猫って、どういう生き物なんだろう?」という素朴な疑問でした。

相手のことを何も知らないまま対策だけしているような、そんな心もとなさがあったのです。

今回は、これまでの対策記事の一つ手前に戻って、野良猫の基本的な生態について調べたことをまとめてみます。

私自身の体験から言えることはほとんどないので、調べたこと・専門家の解説を中心に構成しています。

目次

縄張りと行動範囲:なぜ同じ場所に何度も来るのか

まず気になったのが、「なぜうちの庭に何度も同じような猫が来るのか」という点です。

調べてみると、猫は単独で行動する動物で、自分の縄張りを持ち、日に何度も見回る「パトロール」という習性があるそうです。

縄張りは食料を得る場所であると同時に、安全に暮らすための大切な範囲でもあるとのことでした。

面白いのは、野良猫の行動範囲は飼い猫よりもずっと広く、餌が豊富にある環境では狭い範囲でも生活できる一方、そうでない場合はかなり広い範囲を移動するという説明があったことです。

うちの庭や車庫が、誰かの餌やりによって「食料が得られる場所」として認識されてしまっていたのだとしたら、猫たちが繰り返しやってくるのも納得できる気がしました。

薄明薄暮性:なぜ早朝や夕方に遭遇しやすいのか

私のメモ(日記)を振り返ってみると、猫と遭遇したりフンを発見したりするのは、なぜか早朝や夕方が多いことに気づきます。

これも調べてみると理由がありました。

猫はもともと「薄明薄暮性」と呼ばれ、明け方や夕暮れどきに最も活発になる性質を持っているそうです。

人間のように明るい時間帯が主戦場ではなく、薄暗い時間にこそ本領を発揮するのが猫という生き物のようでした。

朝、庭を見回ってうんちを発見することが多かったのも、日中人目につかない時間帯に猫たちが活動していたと考えると、腑に落ちる話です。

繁殖力の高さ:子猫が増える背景

車庫で子猫たちに遭遇した経験から、繁殖についても調べてみました。

猫の妊娠期間はおよそ63日と短く、一度の出産で3〜8匹ほどの子猫を産むそうです。

生後6ヶ月ほどで繁殖可能になることも多く、サイクルが非常に速いのが特徴とのことでした。

環境省の試算では、避妊去勢をしないまま放置すると、メス猫1匹から3年後には2,000匹以上に増える可能性があるという数字も紹介されていました。

うちの車庫で見た子猫たちも、放っておけばあっという間に数が増えていた可能性があると思うと、ぞっとする話です。

地域猫活動でTNR(捕獲・不妊去勢・リリース)が推進されている背景には、こうした繁殖力の高さがあるのだと、今回調べてみて腑に落ちました。

トイレの習性:なぜ同じ場所にフンをされるのか

これはうちにとって一番切実なテーマです。

猫には「一度トイレと決めた場所には繰り返し来る」という習性があるそうで、自分の排泄物の匂いがついた場所を、そのまま「トイレの場所」として認識してしまうとのことでした。

オス猫の場合は、縄張りを主張するための「マーキング」として、あえて目立つ場所に排泄することもあるそうです。

これを知って、対策記事(車庫と庭の掃除の回)で「フンを片付けた後に水でしっかり洗い流す」ということをしていたのは、偶然にも理にかなっていたのだと分かりました。

匂いをしっかり消すことは、単なる後片付け以上に、「ここはもうトイレじゃないぞ!」と猫に伝えるための、意味のある行動だったようです。

聴覚・嗅覚の鋭さ:忌避剤はなぜ「匂い」で勝負するのか

猫の感覚の鋭さも調べてみると驚くものでした。

聴覚は人間の4倍ともいわれ、私たちには聞こえない高い音域までキャッチできるそうです。

さらに嗅覚は人間の実に10万倍ともいわれており、匂いの世界で生きていると言っても大げさではないようでした。

これを知って、忌避剤が「匂い」を武器にする理由が腑に落ちました。

人間にとっては強めの香りでも、あれだけ鋭敏な嗅覚を持つ猫にとっては、もっと強烈に感じられているのかもしれません。

逆に言えば、チャオちゅ〜るの匂いに引き寄せられて何度もうちの敷地に来ていたのだとしても、あの鋭い嗅覚を考えれば納得できる話です。

身体能力の高さ:跳ぶ・登る・柔軟に動く

そして個人的に一番驚いたのが、猫の運動能力でした。

猫は助走なしでも自分の体高の5〜6倍、だいたい1.5m〜2mほどの高さをジャンプできるそうです。

着地の瞬間に体をうまく回転させて必ず足から着地する「空中立ち直り反射」という能力も備わっているとのことでした。

これを読んで、数年前の出来事を思い出しました。

どこからか猫が居間に上がり込んでいて、私が慌てて追いかけたら、ものすごい勢いで階段を駆け上がり、2階でそのまま姿を消してしまったことがあったのです。

出られそうな場所は階段の踊り場の窓くらいでしたが、少し開いていただけで、しかも床から1mちょっとの高さがありました。

当時は「猫ってすごいんだな」と驚くだけでしたが、今回調べてみて、あの程度の高さなら猫にとっては軽々超えられる範囲だったのだと、答え合わせができた気分です。

侵入経路の記事で「猫は頭が通れば体も通れる」と書きましたが、それに加えて「跳んで入る」という選択肢も、普通にあり得るのだと実感しました。

警戒心の強さと、人への慣れ方

最後に、餌付け問題ともつながる話として、野良猫の警戒心についても調べてみました。

野良猫は本来、人間に対してかなり強い警戒心を持っているそうです。ただし、繰り返し食べ物をくれる人に対しては次第に警戒を解き、その人にだけは近づくようになる、という習性もあるとのことでした。

これを知って、うちの謎の餌付け問題にも合点がいきました。

誰かが継続的に餌を与えていたとすれば、その人にだけは猫たちが心を許し、逆に私たち家族や通りすがりの人には姿を見せず、証拠だけを残して立ち去っていたのも自然なことだったのかもしれません。

相手が警戒心の強い生き物だからこそ、犯人を特定するのがこれほど難しかったのだと、少し納得できました。

知っておくと対策のヒントになること

こうして生態を調べてみると、これまでの対策記事の内容が、いろいろとつながって見えてきました。

  • 縄張り・行動範囲の習性 → うちが「餌場」として認識されると繰り返し来る理由
  • 薄明薄暮性 → 早朝や夕方に被害・遭遇が集中する理由
  • 繁殖力の高さ → 早めの対策や、無断餌付けを放置しないことの重要性
  • トイレの習性 → 匂いを消すこと(水洗い)が対策として理にかなっている理由
  • 聴覚・嗅覚の鋭さ → 忌避剤が匂いで勝負する理由
  • 身体能力の高さ → 隙間を塞ぐだけでなく、高さ・跳躍力も考慮した対策が必要な理由
  • 警戒心の強さ → 餌付けの犯人がなかなか特定できない理由

対策グッズを試すにしても、ただ闇雲に試していくのではなく、相手がどういう生き物なのかを知っておくことで、「なぜこれが効くのか/効きにくいのか」が理解できるな・・と、少し腑に落ちた気がします。

まとめ

猫について何も知らなかった私が、この騒動をきっかけに少しだけ猫の生態を知ることになりました。

縄張り、薄明薄暮性、繁殖力、トイレの習性、聴覚・嗅覚、身体能力、警戒心――どれも、これまでの対策の「なぜ」を裏付けてくれるような内容でした。

これから対策を考える方は、グッズ選びの前に、まず相手を知ることから始めてみるのも良いかもしれません。

他の対策記事もあわせて読んでいただくと、より理解が深まると思います。

猫の習性について調べて、少し理解できた気がします

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